2009年1月17日土曜日

ワコール扱い取りやめのニュース

 想像以上に反響が大きく、朝から中町店には多くのお客様が詰めかけていただき、あっという間に夕方でした。30年以上も続けて販売していたワコールを取りやめるのはやはり大きな反響を呼んでいます。

 取りやめる原因をそろそろ書き出そうと思います。当然、地域のお客様には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、実際の売上は正直に言うと徐々に減少しており、在庫管理や煩雑な業務のため、販売効率という面ではマイナスの時もありました。それでも地域の役割だと言い聞かせ、苦しいときもじっと我慢で取り扱いを続けてきた経緯があります。

 それは昨年の秋のことです。ごく間近のM新城店で、突然人気商品のクロスウォーカーを販売し始めたことを、チラシの紙面で知りました。何人かのお客様より、「○○でも売ってるけど、新城ではマルマンだけじゃないの?同じ商品なのか?」と、問い合わせが殺到しました。M店とは、以前にもアパレルブランドJの取り扱いで競合しそうな時がありましたが、K社の部長がすぐにやって来て何とか話し合いができて、ビジネス上の決着をつけた経緯があります。結果は、Jブランド取り扱いを円満にやめ、新たにPブランドを販売することになり、現在に至っております。むろん、その時もK社の思惑から始まった話で、それでもビジネス上の道義は外れていなかったため、私も大人の解釈として納得しております。
 今回の場合は、突然始まった同じ地域での販売はルール違反だとクレームをつけ、即刻中止してきちんと話し合いで解決する旨の申し出をしました。しかし、対応も非常に遅く、再三異論を申し立てましたがそれもかなわず、ズルズルと1ヶ月が過ぎてしまいました。彼らの言い訳は、専門店の担当と、デパートの担当ではお互いにまったく動きがわからず、独立しているため、向こうも予定があり、やめさせることはできないという結論でした。
 もともとワコールはコンサルティグセールスを基本としており、ただ並べて販売だけすることは許さなかったはずです。ですから、年に最低2回は新商品の説明会に出向き、販売員も勉強に行かせたりしておりました。きめ細かな採寸や試着などでお客様と相談しながら間違いのない商品を買っていただくことで、ワコールブランドの信頼を全国の専門店で築いてきたはずです。
 それを、いくら人気のキャンペーン商品だからといって、目の前の売上確保のためだけに、ただ陳列だけしてセルフ販売のような形で、しかも、すぐ隣で売られていることはまことに許し難く、当初のM店の最初のキャンペーン中はまさに断腸の思いでした。そして対応の返事を待っている間にもM店のキャンペーンは予定通り進行しておりました。・・・続く。

 長くなるので、明日にでも続きを書きます。



 写真はブラーミン 春の新作スーツ


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